【レビュー】WQHD 144Hz HDR IPSモニター「BenQ EX2780Q」ゲームだけじゃない汎用性抜群の高性能モニター!【PR】

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BenQ Japan様のご好意により、2019年11月に新発売となった「EX2780Q」をご提供いただきました。早速レビューしていきたいと思います。よかったらe-Sports向けモニターBenQ ZOWIE XL2546のレビューもチェックしてみてね。

BenQ EX2780Q スペック

サイズ27インチ
パネルIPS
カラービット10bit
解像度2560×1440(WQHD *1
バックライトLED
輝度350
DCI P3 *295%
HDRHDR10 / Display HDR400
最小レスポンス5 ms (GtoG)
表面コーティングアンチグレア(非光沢)
3D×(非対応)
リフレッシュレート144Hz(水平方向)
VESAマウント規格100x100mm
端子HDMI2.0 ×2
DispkayPort 1.4 ×1
USB Type-C ×1

3.5mm Audio Out
スピーカー2.1ch (2W × 2 + 5W サブウーファー)
重量約5.9kg / 梱包重量 7.7kg
その他AMA *3
Black eQualizer
Color Vibrance
AMD FreeSync
B.I.+(ブライトインテリジェンスプラス)
HDCP 2.2
リモコン付属
価格市場価格 50000円前後

特に注目していただきたい点は、赤い太字で記載しています。144Hz対応のWQHD IPSパネル+HDR10対応のモニターです。その上でDCI P3カバー率95%!ゲームも仕事、ネットサーフィンも両立できるモニター。またBenQ独自機能が詰まった製品。これは期待ができる。

*1 WQHD…1440pサイズの液晶。英語ではQuad HDと表現される場合があります。4Kよりも実用性が高いと筆者は思っている液晶サイズ
*2 DCI P3…アメリカの映像制作会社で構成される団体Digital Cinema Initiatives(通称DCI)で定められたデジタルシネマ規格。90%以上あればIPS液晶としては優秀。筆者としてはDIC P3 95%を掲げてる液晶がオススメ
*3 AMA…Advanced Motion Acceleratorの略。BenQの独自機能で応答速度を極限まで早くし残像を減らすことを目的とした機能。FPSやTPSの対戦ゲームの時に真価を発揮する

開封&外観チェック

基本的に、BenQさんの製品の化粧箱はきれいで、舶来品によくありがちの再生率の悪い段ボールではありません。手に取った時も心地よい手触りです。

化粧箱上には「HDRi」が!HDRiって何?って方向けに説明すると…

HDRiがより良い視覚効果をもたらすことを説明しています。HDRiは、明瞭さ、ディテール、色のHDR効果を大幅に強化するインテリジェントなテクノロジーです。その輝度制御は、周囲の明るさと画像コンテンツに影響をもたらします。それにより、視聴者はあらゆる理想的な視聴体験を得ることができます。

BenQ ナレッジセンター

簡潔に説明すると…色合いを用途に合わせて調整して、没入感を広げゲームや映画といった映像体験をより良いものにしますよ。という感じです。このHDRiテクノロジーとHDRについては後ほど詳しく説明しますが、かなり良い機能です。

液晶全体は、黒と茶色のシックなデザインで統一されており、The ゲーミングモニターというよりは少し大人な感じの作りになっています。また細かなパーツも綺麗に作られているので光ってなんぼというよりは部屋インテリアとしても遜色ないですね。

BenQ EX2780Qには、リモコンとリモコン台(シリコン製)が付属します。PCのモニターというと裏面またはフロント部分に小さなボタンが付属しているのですが、それが操作がしにくい!その辺を解消できるのです…これで5万円なら安い…

モニターマウント部分は幅 約215mm 奥行 約120mmサイズ。足がハの字になっているものや、縦置き対応マウントに比べると小さいため100mm幅の机においても大丈夫なサイズ。

PS4のコントローラーを置くとこんな感じ、隣にリモコンを置いても十分な広さが確保されています。
奥底からPlayStation4Ⓡのコントローラーを出してきたので汚れているのはヒミツです。

付属ケーブルはHDMIケーブルとUSB Type-Cケーブル。USB Type-Cケーブルは1mと短めなのでPCが遠い方は注意が必要です。またDisplayPortケーブルは付属しないためご自身で準備が必要です。

ここからはサクサクとみていきましょう。各種部分は画像の通り。端子接続部はやや奥側にあるのでモニターアームまたは液晶を立てる前に取付しておくことをお薦めします。またVESAマウント部分のカバーは通常のマウント取付部分のほうから引き上げることで簡単に取り外せます。

ゲーミングモニターとしての性能検証

ゲーミングモニターとしての性能検証は、一概に数値として表しにくいため、普段DTPとか映像、印刷をやっており色にはうるさい人たちであるノマめも運営チームの感想も含めたものになります。見え方、感じ方は人それぞれであるため実機が見れる方はぜひ見に行ってみてください。

赤い丸の部分が非常にきれいに描写されています。カメラのフォーカスのせいで右側の赤丸がぼやけているのでご注意下さい。またHDRはオフでも暗所が持ち上げられている状態です。非常に見やすい。実際にAPEXをプレイしても問題ないですね。

またGtGが5msと最近主流のゲーミングモニターが0.5~1msなのに対して遅くない?と感じますが、そうでもないのです。実は60FPSで1フレームあたり約16msほどの遅延が発生します。144FPSなら1フレームあたり約7ms程度遅延が発生します。144HzのEX2780Qであれば5msもあれば十分に応答速度スペックは十分足りています。またGtGが5msというのは画質が良いほうに入りますので「没入感」というのに最適なモデルです。

複数の色が交差する状態でも色ぼやけもなく視認性◎です。表現性の良いIPSの強い所が出ていますね。

PlayStation4Ⓡ(以下PS4) Death StrandingでHDRを試す

PS4でHDRを利用する際はHDR対応モニターに接続を確認し「HDR調整」を行います。基本的には指示通りに従って行うことで適切な表示状態になります。また1回目の調整を間違っても何度もできます。

もちろんですが、PS4にはHDR対応と表示されています。ただなぜか解像度が4K(3840×2160)となっています。あとでWQHD(2560×1440)に修正しました。PS4では4K60FPSまで対応ですが、現状PS4のパフォーマンスでは4K60FPSを維持できるゲームはありません。しかし2020年末にPlayStation5がFHD144Hzに対応できるとのことなので、それに向けて先行購入してもいいと思います。

  • Game HDRi
    暗いシーンなどが引き上げられる仕様。DisplayHDRに比較すると手前の草部分の暗所が明確に見えていると思います。どちらかというと暗所の多いゲームThe Division2やSEKIROといったアクションゲームに最適。
  • Cinema HDRi
    コントラストとカラーパフォーマンスを向上させ、画像の色あせ防止を行うモード。DeathStrandingのようなゲームであれば、Cinema HDRiを選択してもOK。グラフィックも楽しみたいゲームに最適◎
  • Display HDR
    VESAの制定したHDRディスプレイ用規格。いわゆる普通のHDRです。※写真のHDR合成は違うものです。

HDRi技術を利用したモードにすると、露出オーバーが抑えられているよう感じます。ゲームHDRの露出オーバーとは、太陽のように光りが強い表現を行っていると光源周辺のテクスチャが飛んで見えなくなってしまうことです。それらが抑えられている分非常にきれいに見えますね。

また、他の製品に比べて「HDRへの切り替えが非常にスムーズ」です。製品によりますが、HDRの切り替えで一度画面が消える製品などもあるなかBenQ EX2780Qは全く切り替えにストレスが無いです。
これって小さいことだけど、PCで利用しているとHDRが欲しくない部分はオフ、ゲームの時はオンと手動で行うのが基本なのでストレスなく切り替えできるのは非常に良いですね。切り替えにストレスがあるとそのうち切り替えなくなったりしますから…また簡単に切り替えできるのがリモコンの存在。HDRを積極的に利用したくなる製品です。

細かい文字性能も問題なし!

撮影カメラ:Fujifilm X-T3

モニターによる若干の発色違いはありますが、写真で見るよりも実際EX2780Qのほうが柔らかい表現になっており見やすいです。細かく見たい方は画像をクリックして拡大してみてください。

これモニタースピーカーだよね?
BenQ初となる2.1chスピーカを搭載してるってさ!

PCのモニターというと音があまり良い印象ではないのですが、EX2780Qは違いました…基本PCなどではヘッドホンを付けてやっているため気づかないのですが、PS4といったコンシューマー機をつなげて音を出力したら…普通に薄型テレビと同じくらいじゃないか!と感じます。

通常PC用のモニターをPS4で使用したいと思った場合、個別にスピーカーを購入したりヘッドセットを準備する必要がありますが、EX2780Q搭載のスピーカーで十分。もしこれ以上の音が欲しければサウンドバーや5.1chスピーカーを買えばいいと思います。

前面側に2個のスピーカーがついているので音が直接届きやすく(だいたいのモニターは背面に2個スピーカーがついてる)、背面にウーファーがあるので低音域に迫力がある。非常に満足できます。

まとめ

ウェブサーフィン時などは白の表現が優しく通常使用疲れにくいです。Japan ColorとかAdobe RGBカバー率99%とか印刷グラフィック方面にこだわらなければ、DCI-P3 95%のカバー率なのでお仕事でも十分利用できます。

ゲームに関しては、BenQ独自機能であるBlack eQualizer、Color Vibranceが搭載されているために自分の好みに簡単に調整可能。144Hzと高リフレッシュレート帯のIPSモニターであるため、FPSやバトルロイヤルゲームといった対戦ゲームにも没入感多めで楽しめます。

WQHD IPSモニター HDR搭載ではオススメ!

EX2780Qの良いところ

  • WQHD 144Hz IPSモニター
  • BenQ独自機能 HDRi 搭載
  • Black eQualizer/Color Vibranceといったカラー調整機能搭載
  • 2.1chスピーカーの搭載(BenQ初!)
  • 仕事も遊びも両立できる色再現性
  • ペーパーモードもあるよ!
  • IPSハイリフレッシュレートの割には発熱が少ない

EX2780Qのウーンなところ△

  • WQHD IPS 144Hzモニターとしては頑張っている方だがモニターとしては価格が高い(5万円前後)
  • 付属の液晶マウントの調整幅が狭い(前後稼働のみ)→モニターアームオススメ!

今まで提供・購入ないしモニターを使ってきましたが、WQHD IPS で144Hzモニターで5万円前後であれば、これは買い。2020年末PlayStation5の登場でよりWQHDや4KのハイリフレッシュレートやHDRの需要が高まる前に、購入してしまうのもアリです。

何度もいいますが、4KやWQHDのハイリフレッシュレート+高画質に慣れてしまうとFHDとかになかなか戻れないのが現状です。戻れないくらい没入感があります。少し高い買い物になりますが、オススメです。

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おまけ

ちょくちょくモニターの写真に映りこんでいるバーみたいなモノがあると思いますが、これはBenQさんのデスクライト Screenbarという製品です。EX2780Qにもモニター部分に干渉することもなくジャストフィットします(あたりまえか…w)

実はデスクライトの占有が煩わしく購入した製品ですが、モニターに光の映り込みもなく非常に良いので、ちょっと部屋がくらかったりデスクでPC以外の作業もする方はPCと共有作業できるのでオススメです。ちなみにうちのスタッフは全員配置済み。USB電源だし良い!

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