be quiet!「DARK ROCK SLIM」をレビュー!細くて小さな静音タワークーラー

当サイトはWEB広告を掲載しております。

be quiet!はドイツのPC周辺機器メーカー。静音ファンが有名ですが、PSU(電源)やPCケース、PCクーラーなどを主に作っているメーカーです。

今回はその中でも、真っ黒なスリムタワー空冷「DARK ROCK SLIM」を紹介&レビュー。AMD TR4系を使っている人なら一度は候補に上がるであろう「DARK ROCK」シリーズのもっともコンパクトモデルになります。

be quiet!のモデルランクの見方は、
空冷クーラー Dark Rock > Shadow Rock > Pure Rock
ファン Silent Wing > Shadow Wing > Pure Wing
となります。

DARK ROCK SLIMのスペック

サイズ(L x W x H)72 x 127 x 159.4 mm
重さ0.62 kg
TDP180 W
対応マウントIntel LGA1200/11xx/2011/2066
AMD AM2(+)/AM3(+)/AM4/FM1/FM2(+)
付属ファン120mm PWM Silent Wing x1
ノイズレベル@50/75/100%11/16.9/23.6 dB(A)
グリス付属あり
日本国内代理店株式会社オウルテック(執筆時 2021/01)
日本代理店保証期間3年間
価格(一般市場)¥9,800前後(Amazon.co.jpなど調べ、執筆時)

DARK ROCK SLIM 外観チェック

スペックに見る様に、非常にスリムな構造。タワー空冷にしては軽い方になります。また真っ黒なデザイン。好みによるとは思いますが、黒いデザインが好みな人も多いはず。

フロントやリアのフィンの形状がよく販売している空冷クーラーに比べると形状が特殊になっています。

フロントは「く」の字になっています。この形状が、静音または冷却性能に影響するのでしょう(きっと

フロント部分は、防振のゴムが用意されており、防振ゴムに合わせてファンを装着するようになっています。

リア側は凹凸形状になっています。これもきっと冷却性能や静音性能に寄与するのでしょう。フロントと同じ様にゴムを引いてフィンをつけることはできると思います。予備のファン用のピンはついてきます。

マウント部分にもフィンが用意されています。タワー空冷にしては珍しいかな?と思います。若干ですが放熱に寄与しているのでしょう。きっと…(虎徹2も似た様な形状ですし

付属品一覧

Intelは裏にマウントをつけるタイプ、AMDは純正マウントを活用するタイプです。

付属ファンはbe quiet! の上位モデル「SilenWing 120mm PWM」が付属します。120mmファンでは静かで風量も多めのモデル。3000-4000円のモデルになります。ファンにしては割と高め。というか高い。付属するのは高速モデル(2200rpm)ではありません。*高速モデルに換装も可能

装着の干渉に関しては、特に問題なし。ヒートシンク付きのメモリでも全く問題ありません。スリムタイプだから当たり前ですよね。

DARK ROCK SLIMの冷却性能をチェック

今回、サンプリングするのはPCケースに入れた状態でチェックを行いました。Cinebench R23(Microsoft Storeでダウンロードできるやつ)でマルチスレッドを2−3回行い計測。

検証PCは以下の通りになります。

CPUintel Core i7-10700K
M/BMSI Z490 UNIFY
GPUNVIDIA Quadro RTX4000
CASENZXT H700i
CASE FANFront: NZXT 120mm x3
Rear: NZXT 140mm x1
どちらも初期付属ファン
グリス付属グリスを使用

最大77度、ベンチマーク中の平均は75℃です。
室温は暖房を入れている状態で18.5℃。PC自体は暖房の近くに置いてあるので暖かめの空気を吸うはずですが、割と良好な結果になったのではないでしょうか。

ベンチマーク中のノイズに関しては「かなり静か」ケース自体が静かになるケースで中の音が外に漏れにくいケースなので静かになるのは予想範囲内。

今までCryorig R1 Ultimateを使っていました。さすがに140mmファンx2とフルで動いていると外にも聞こえるレベルでした。

be quiet! DARK ROCK SLIM まとめ

静かなタワー空冷です。それもそれなりに冷える。外観も真っ黒でかっこいい。

だけど、サイズの「虎徹Ⅱ」でもいいんじゃない?DeepCoolの「AS500」でもいいじゃない?という点もあります。この2つは価格面でも性能面でも問題なし。

be quiet! DARK ROCK SLIM ○なところ

  • 真っ黒でかっこいい
  • ファン性能とクーラーの形状◎。フルスピード出回っていても静か○
  • スリムだからこそ干渉が少ない
  • 性能は問題なし

be quite! DARK ROCK SLIM ×なところ

  • 同価格帯のタワー空冷に比べると高い ¥9000円前後(虎徹Ⅱ ¥4000・DeepCool AS500 ¥7000)
  • 説明書・中箱の品質が異様に低い(ヨーロッパあるある再生品質の低い紙)
  • RGBなし

フル回転した時に、静かなのはきっとフィンの形状が特殊だからと信じています。

ただ、この価格帯を購入するなら、DeepCool AS500とかサイズ 虎徹 mark 2 でもいいじゃない?となります。ただ黒いタワーが欲しい場合は、Noctua Chromax か be quiet!どちらかになります。そういう人向けかなと。

性能は全く問題無いのでおすすめですが、他より高価(いいファンがついてるとはいえ)が許容できるかだと思います。