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Gigabyte G34WQC。34インチのウルトラワイドモニターがやってきました。ついに!
筆者はウルトラワイドとか曲面型モニターはあまり使ってない派でした。どちらかというと27インチWQHDや4Kといった平面高解像度派。
RTX30シリーズが販売され、より高解像度のゲームを気持ちよくプレーできるとのこと。それならウルトラワイドQHD(UWQHD)を買ってみるか!ということに。
では、早速レビューしていこうとおもいます。
Gigabyte G34WQC 詳細&レビュー
サイズ | 34型 1500R |
表面 | ノングレア |
液晶タイプ | VA |
彩度 | 90% DCI-P3/120% sRGB |
解像度 | 3440 × 1440(21:9) |
コントラスト | 3000:1 |
視野角 | 178° |
表示色 | 1ms(MPRT) |
リフレッシュレート | 144Hz |
HDR対応 | 〇(HDR 400) |
入力 | HDMI2.0 ×2 DisplayPort 1.4 ×2 |
消費電力 | 最大80W |
重量 | 8.4㎏ |
付属品 | 電源ケーブル、HDMIケーブル、DPケーブル、説明書 |
販売価格 | 6万円前後 |
詳細のスペックは上記の表のとおり。価格は6万円とモニターとしてはハイエンドに片足を入れている状態。他社性ウルトラワイドのWQHDモニターとしてはお求めやすいプライス設定です。もちろん、価格が安いなりには理由があり、モニター本体の性能というよりは「USB ハブ機能がついてない」や「USB Type-Cのデイジーチェーンができない」などマルチな機能がついていません。
また、144Hzと高リフレッシュレート。もう60Hzに戻れない体の筆者にとってはとても重要。反応速度は1msですが、この辺は最近のVA液晶ですね。
なかなか電気を食う最大80Wの消費電力。といってもカラーマネジメントモニターや4K HDRモニターといったあの辺に比べるとマシかなー?という点。通常の4Kモニター(IPSで50W前後?)に比べると大きさがある分致し方ない点でもあると思います。
細かいところを画像でチェック
G34WQC、あまりにも大きくて常設している撮影ブースに入りきらず…全体像の写真はあまりないのですが…
DP×2、HDMI×2、イヤホンジャック×1。PinP。PBP機能などがあるので、同じ端子が2個ずつあるのは少しうれしい。
付属品は、HDMI×1、DP×1、電源ケーブルとシンプルなもの。もともとハイリフレッシュモニターを持っている人になると、そこまで必要ではないとは思いますが、一応DP1.4が付属しますので、付属品を使うことを推奨します。久しぶりにディスプレイ買い替えたー!という人は注意して下さいね。
付属のモニターマウントは上下、前後に動きます。それなりに大きく横幅はフルサイズのキーボードくらい(約45㎝)。モニターマウントもそこそこ悪いものではないのでそのまま使用してもいいレベル。たまに全く調整幅の無いマウントとか付属するときがありますからね…(-_-;)
モニターアームを使用する方は注意が必要。モニター本体重量が約8kg以上あるのと横に長いためガス式やスプリング式だと垂れ下がってくると思います(管理人の32インチまで対応のモニターアームでしたが垂れ下がってきたそうです)
モニターアーム選択の際は10㎏以上対応しているモニターアームを推奨。
G34WQCモニター機能と性能
メニュー画面は、Gigabyteのモニター類と同じですかね?電源に関しては一回で電源を切るのではなくメニューを呼び出してからパワーオフになっています。(もしかしたらメニューボタン長押しで消えるんじゃ?と思って今やったら消えました)
もちろん日本語メニュー対応しています。初期設定ではEnglishになっています。Languageの欄から日本語にすることができます。フォントは読みにくいです。この辺のUIがマルチバイトな言語は不利ですよね。
PinP、PBP機能があります、メインPCで細かい作業をしながらサブPCでエンコーディングの処理状況をみたり、配信を行っている人はサブPCの状態を映しながらということも可能。ただし、PinPやPBPは通常より画質が劣化していまうのでご注意ください。
少しISOが高いのあれなのですが、いつも使っているEIZO Monitort TEST(https://www.eizo.be/nl/accessoires/software/monitortest/)を使って性能などをチェック。
カラーマネジメントモニターなどに比べるとVAでハイリフレッシュレートだからなっという点もありますが、色表現はさすがにHDR400規格。いいですね。240Hzや360Hzと比較すると残像感を感じますが、そもそもウルトラワイドモニターはFPSやフレームレートを極める用途のものではありません。
端っこなどの光漏れなども特に気になるレベルではありませんでした。筆者・管理人とそれぞれ購入しましたが、ドット抜けなどはありませんでした。個体によっては、ドット抜けがあるようですが、モニターは何かしらドット抜けがあるのである程度、許容する派です。
ウルトラワイドに対応していないゲーム(EFTやインディーゲーム)などは、左右に黒枠が入ります。といっても曲面でゲームするのには変わらないので十分かと思います。
便利だなって思う機能が、電源が入っているかどうかアンダーライト?みたいになって光っているのが解りやすい。最近の液晶モニターは、小さくオレンジに光ってますみたいなのが多くてわかりにくいことが多いんですよね。光かたもそこまでうるさくないのでばっちり!
曲面だとなにがいいの?どうなの?
詳しくはAourus(Gigabyteのゲーミングブランド)のブログにも書かれています。(https://jp.aorus.com/blog/7-things-you-need-to-know-about-curved-gaming-monitors-jp.php)
湾曲率で、数字が小さいほど曲がっています(細かいことは色々ありますが、これだけ覚えておいて!)r=1000が最も人間の目に近いといわれています。
有効視野角などは専門の方が一番だと思いますが、資料をまとめると両眼で70°前後、凝視している部分はより角度が狭くなります。その距離が一定であるがゆえに「見えやすい」ということになるようです。
実際、ゲームなどをしていると首、視点の移動は少なくなっていると思います。ただVA液晶なのでコントラストが高く、IPSに比べると少し目が疲れる気がします。あくまで個人的な体感です。
フレームレートやGPUの性能は?
重要。特にG34WQCはQHDのウルトラワイドなうえに144Hz。WQHDよりも30%面積が増えていることを考慮すると、フレームレートは必然的に減少します。
ウルトラワイド対応ゲームで、同一画質設定の場合フレームレートは
RTX2080Ti…10%ほど低下する場面がある。
RTX3080…低下はあまりしない。
のようになりました。RTX2080以上のグラフィックボードを積んでいる人であればさほど、変化はないように感じます。といっても爆発シーンといったエフェクトが発生するシーンに関していえばフレームレートは下がります。
G34WQCはどんな人向けなのか?
- シミュレーション系(カーレース、フライトシミュなど)
- アドベンチャー系
- ストーリー系
そのあたりの方にはウルトラワイドモニターというのは「没入感」がぐっと上がります。特に近年のAAAタイトルでやると、ビックリするくらい広く見える。
向いてないタイプは…
- FPS(競技性が高いもの)
- インディーゲーム(非対応のもの、最近のは結構対応しているものが多い)
コンシューマー機(PS4/PS5/Xboxシリーズ)の対応状況ですが、PS5・Xboxである次世代機がウルトラワイドに対応するかは正直解らないです。ただ、現状対応しないことが多いので、コンシューマー機で遊ぶ方は、ウルトラワイドではなく通常のワイド液晶をおススメします。
Gigabyte G34WQC 総評
GOOD
- ウルトラワイド
- 価格が安い(UWQHD 144Hzの中では)
- シンプルな構成
- 144Hzリフレッシュレート
- HDR400対応
BAD
- 入手性(在庫があまりない)
- CS機向けではない
- それなりのグラフィックカードが必要
私自身は、これに替えてよかったかなと思います。よくある曲面ディスプレイは直線を確認できないといわれますが、そこまで気にはならないです。何度か印刷物を制作していますが、特に問題ありません。一応サブモニターとしてWQHDのカラーマネジメントモニターを付けています。
以上!結構おすすめですね。今までつかったウルトラワイドモニターの中では一番いい。コスト性能色の再現性など加味して満足度高いです。
ウルトラワイドではなく普通の曲面型VAモニター(Gigabyte)コンシューマー機も対応しています。
各種画像などの引用元:CFD販売(https://www.cfd.co.jp/)